分譲マンションの中は通常、完成から引き渡しまで1ヵ月ほどであることが多いでしょう。
しかし、中には完成から引き渡しまで半年~1年といった長い期間がかかってしまうこともあります。
「早く住みたい」と思っている方にとってこの状況は困りますよね。
本記事では分譲マンションが完成から引き渡しまでの期間が長い理由について詳しく解説していきます。
目次
通常の引き渡しまでの期間は1~3ヵ月
通常、分譲マンションが完成してから引き渡されるまでの期間は1~3ヵ月程度と言われています。
完成してから引き渡しまでの行程は以下のとおりです。
1.入居説明会
2.内覧会
3.残代金・諸費用の振り込み
4.引き渡し
昨今のコロナ禍により、マンションによっては内覧会に訪れる人の人数を制限したり、少人数で複数回開催したりしているところもありました。
しかし、最近ではコロナ前とほぼ同じ人数や内容で内覧会が開催されており、比較的スムーズな引き渡しが可能となっています。
完成から引き渡しまでの期間が長い理由4つ
分譲マンションによっては完成しているにもかかわらず、すぐに入居者に引き渡されないこともあります。
その理由は以下の4つです。
・大規模マンションだから
・地権者が優先されるから
・売主の都合
・行政との調整
それぞれの項目を詳しくみていきましょう。
大規模マンションだから
マンションの戸数が多ければ多いほど、当然内覧会に訪れる人数は多いでしょう。
また内覧会後の細かな修正や入居希望者への案内など、多くの行程を経てようやく引き渡しとなります。
したがって、大規模マンションの場合より多くの入居者に対して段取りをしなくてはならないため、完成から引き渡しまでに長い期間がかかってしまうのです。
地権者が優先されるから
分譲マンションの中には、街の発展のための再開発や建て替えを経て販売されるケースも多くあります。
そのような場合、もともとその土地に住んでいた地権者が存在しており、引き渡し・入居は地権者が優先されることもあるでしょう。
地権者が多くいるマンションであれば、その分一般の人への引き渡しは後回しとなり、時間がかかってしまいます。
売主の都合
どんなマンションであっても、多少売主の都合でさまざまな事柄が決定するでしょう。
引き渡しの時期に関しては、売主の決算期が大きく関係しています。
たとえば、2023年の売り上げは十分であるために、2024年の引き渡しにするというようなことが多く見られます。
行政との調整
近々小学校に入学する子どもがいる世帯の場合は、行政の関係で引き渡しが遅くなる場合があります。
小学校入学前の子どもがいる世帯といない世帯では、契約の時期によっては後者の方が早く引き渡しが完了するかもしれません。
完成から引き渡しまでの期間が長いのに理由がある!
分譲マンションの完成から引き渡しまでの期間が長い理由をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回ご説明したパターンはすべての分譲マンションに当てはまるわけではなく、一般的には完成してから翌月もしくは翌々月に引き渡されることが多いでしょう。
もし完成から引き渡しまで長い期間がかかると言われたら、不動産会社や売主に問い合わせて理由を知ると安心ですね。